ちょっと音楽の話をしよう

ピアノとかボイトレとか楽譜とか音楽について

R&Bの「ハネ」や「タメ」とは何なのか?

今回は下記の曲の中に使われている
カッコイイ成分とワザを徹底的にパクってみましょう!

"Brandy - Brokenhearted Feat. Wanya Morris"

ポイント1「ハネ」

まず、ワザの前にベースとなるリズムを把握しましょう。
いつもながらの16ビートでリズム取りをすると必ず大失敗します。

それもそのはず!
この曲はシャッフルです。
イワユル「ハネ系」といわれる部類なんですが、
緩やかに流れるメロディに釣られて
サラッと聴くとストレートで取ってしまう人も多いかと思います。

ただ、
ハネ系だからといって
単純にハネてみればいいってものではなく、

※どのタイミングで
※どの程度の幅で
※どのくらいためて
ハネたらいいのかというのが身体で感じれて、
実行できないとグダグダになりますので注意してください。

ポイント2「刻み方を整える」

先程16ビートではないと言いましたが、

では一体、何ビートなのか?

数字で言えば24ってことになりますが、
歌いながら24個のビートを数えていられますか?
正直ウザいですよね笑
感じれればいいですが、

でも、

自分が感じれているのか?

ちゃんと取れてるのか?否か?

不安な方はまず、
単純に4・4・4・4で16等分していた幅を変えずに24に置き換えてみてください。
つまり6・6・6・6でとるのです。

そしてハネるコツとしては
それぞれ6ビート目にアクセントです。←コレ重要!!

ポイント3「和音移動をマッチングさせる」

いつもながらの和音移動ですが、
Brandyはこの曲の最初の2フレーズ目
「that you don't fall in love~」のところの
youで和音移動を2連続でドロップさせてきます。(動画41秒辺り)
これが曲の中で何度も出てきます。

もちろんその後のWanya Morrisもガンガン入れてきます。
これをポイント2で述べた24の粒で転がしてください。
でも、

これが16の粒でやられるとなんともヌルいです。
ハネてるハネてないの前にそもそも刻めてないという状態になります。
サクッと24の粒で転がしましょう!

ポイント4「余裕があればペンタで遊ぶ」

5つの音(ペンタトニック)で好きなところに飛んでいくワザです。
もはやワザというよりR&BをはじめゴスペルやBLUES、SOULの枠を超え、

様々な楽曲で当たり前に使われている音階です。

たった5つの音を当てはめるだけです!
と、言葉では簡単ですがこれがなかなかできなくて困るんですよねぇ。
「メロディ通りには歌えるけど、自分なりに歌い変えるとなると滅法弱い」
といった方にはもってこいの練習です。

5つといってもオクターブ上も下も使えますので
音の数的には無限ですが、
実質5つというのには変わりありません。

ペンタトニックスケールでググると
音階自体はすぐに出てきますので調べてみてください。
そしてまずはバシッっと5つだけ入れられるように練習しましょう!

この記事の執筆者
チャーリー川島
R&B専門ボーカルスクールVoiceFreaks主宰。アメリカで培ったボイトレ(ボイストレーニング)、ボーカルテクニック、黒人独特のリズム感を本格的なR&Bを歌いたいという人たちに教えている。アメリカの教会では黒人にゴスペルを教えていたという稀有な日本人。現在は横浜在住。

      2016/04/15

 - ボイトレ(ボイストレーニング)